逃げないお金
いろいろと大変だった2020年も師走を迎え、年末ジャンボ宝くじのシーズンがやってきましたね。毎回ジャンボ宝くじのCMを見るたびに思います。一般の人が10億円もの大金を手にしたら人生どうなるのかしら。
お金の匂いを嗅ぎつけていろんな人間が群がってきたり、当選者本人の人格が変わってしまったり…。何度もドラマにもなりましたが、考えてもみなかった出来事が起こるようです。お金は人間を狂わせますよね。
以前は私も買ってみたりしていましたが、当選金がどんどん上がっていくにつれ気軽に買えなくなってしまいました。お金は等価交換で入ったり出たりするものだと認識しているのでよく考えずに手を出すのは危ないと思うのです。
自分が努力して働いてその報酬として入るお金ならいいですが、逆にいきなり莫大なお金が先に入ってきてから後々その対価を求められることに恐ろしさを感じるのは考えすぎでしょうか。
私はもともとお金には無頓着であまり執着を持つタイプではありません。そのため若い時は貯金もせずに使い過ぎて何度も失敗を繰り返しましたが、ようやくお金の扱い方がわかってきました。
さまざまな失敗から見えて来たことはお金はその人の人生に沿って出入りするということです。
欲張って必要以上のお金を欲しがったり、一攫千金を狙ってたとえ大金が転がり込んできてもいつのまにかお金は逃げていきます。逆に誠実にきちんと生活していれば不思議なことにお金はどこからか必要な分だけ入ってくるのです。
人生においてお金はただのアイテムだと考えてみたらどうでしょう。使いきれないほどのお金を持っている人もいれば、明日の生活費のあてもない人もいます。それぞれが置かれた環境の中でどれだけ充実したかけがえのない人生を送れるかが大切なのではないでしょうか。
老後にはかなりのお金が必要になるとよく脅かされますが、私はそんなに心配していません。
京都・龍安寺のつくばいに刻まれた4文字「吾唯知足(ワレタダタルコトヲシル)」この言葉を胸に身の丈にあった生活をしていればお金が逃げていくことはないと信じているからです。
それではまた。ありがとうございました。