はしるおうち〜取捨選択の日々〜

キャンピングカー生活を目指して生活のコンパクト化をしていきます。

仕事を愉しむ魔法

ある日、街を歩いていると自動販売機の前に飲料メーカーの制服姿の男性が立っていました。突然、販売機横の空き缶ボックスを引き倒したのです。唖然としている私の足元に空き缶が転がってきました。彼は表情を変える事なくゆるゆると身体を引きずるように作業を始めました。

……この人、この仕事が好きじゃないんだなぁ。

こういった類の人にはときどき遭遇しますが、本人たちも辛そうで切なくなります。

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基本仕事というのは辛いもの。生活のため働かなくてはいけない事情もあるでしょうが、将来やりたいことにつながるスキルを学べる仕事を選べば前向きに取り組むことができるでしょうし、そうじゃなくても例えば職場の社食が美味しいとか、屋上から見える風景が好きだとかそんなささやかな楽しみを見つけられれば毎日のモチベーションをあげることもできますよね。

ちょっと視点を変える事で見える景色は格段に変わっていきます。

この間観ていた番組に一人の女性が悩みを相談していました。ずっと好きだったアイドルグループが解散してしまい、悲しくて仕事が手につかないのだと言うのです。それを聞いていた番組のパネラーのひとりが口を開きました。

「長い間ずっと彼らが君に力をくれていたんだよね?だから君も頑張って来れたんでしょ?だったら今度は君が誰かに力をあげる番だよ。」

なんて素敵なアドバイスでしょう。画面に映った彼女の顔にもみるみる光が差してきたようでした。

絵本作家の角野栄子さんが言いました。

「人は誰でもひとつだけ魔法が使えるの」

考え方を変えさえすれば錆び付いていた日常が魔法のようにゆっくりと廻りはじめるかもしれません。

多くの人が魔法が使えるようになりますように。

それではまた。ありがとうございました。