はしるおうち〜取捨選択の日々〜

キャンピングカー生活を目指して生活のコンパクト化をしていきます。

鎧の中身

誰よりも強くなりたくて 一生懸命努力して

やっとの思いで作り上げた鎧は

中にいてもただ窮屈で 身体は弱ってく一方で

たまらず自ら脱ぎ捨てたんだ


誰もがみなそれぞれ鎧を持っています。「身を守る」という観点で見るとさまざまなアイテムがありますね。おばあちゃんにもらった御守りだったり、パワーストーンのブレスレット、大切な人の形見の品などなど。人によってはカバンの底に隠したナイフだったり自分の部屋そのものが鎧だったりします。みんなそれを試練に立ち向かうための拠り所にしています。

「身に付けるアクセサリーの数が不安の数」というのを聞いたことがあります。真偽のほどは定かではありませんが、そうかもしれないと思うときもあります。若い頃に比べて図太くなってきたのか私もアクセサリーをつけなくなりました。

私は指輪やネックレス、腕時計など身体にまとわりつくものが苦手でほぼ持っていません。唯一アクセサリーと呼べるものがピアス。これならほとんど身体に触れることはありません。高価なものはなく、大好きな天然石のついたお気に入りばかりです。これが私の「鎧」かもしれません。

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それでも流した汗の痕は僕にしみついて

血となり肉となり骨となり僕を動かしている


以前、大横綱千代の富士関が肩を脱臼したときのエピソードに大きく心を動かされました。

脱臼は一度やるとクセになってちょっとしたことで簡単に外れるようになるそうです。相撲のような激しい運動をやるうえでは厄介な事態です。そこで千代の富士関は肩の周りの筋肉を鍛えあげて肩の関節を支える自前のギプスを作り、見事土俵へと戻って来たといいます。

彼の勝負への執着心と冷静な分析、判断、そして行動には「すごい❗️」としか言えませんでした。

何かに守ってもらうことも全然アリだと思います。でも不安を感じることが多い今だからこそ鎧の中にも力を蓄えなければならないように思います。鎧に頼ってばかりいたらいざという時冷静に判断して動けませんからね。


僕を飾る宝石がなくなったって

守り続けたいものがある

あの日灯したこのロウソクだけは

ずっと守り続けていく


それではまた。ありがとうございました。