買い物ばがぼんど
先日馴染みの米屋のご主人が話していました。米屋の廃業が増えているのだとか。ネット販売の影響でお米を買いに来る人がいなくなっているのだそうです。
確かに重いお米を買いに行くのは大変だし、ポチッと押せばすぐ送られてくるから便利ですよね。でも私、食材はできるだけ顔の見える相手から買いたいと思っています。
食材自体にそんなに大きな差はありません。だからこそ好みの食感のごはんが炊けるのはどこ産の何という品種かとか、気候変化による産地の変化や新しい品種の特徴とか、そんなお話が聞けるご主人の店でお米を買いたいのです。
今まで通っていた魚屋さんや漬物屋さんなども高齢化や大型店進出などの理由で閉店してしまいました。仕方ないこととはいえ悲しいですね。好きなお店がなくなるたびに次の店を求めて漂流しなければなりません。
知識が乏しかったり売れ筋ばかりを勧めてくる店には二度と足を踏み入れません。看板に掲げている商品の知識くらいは勉強してほしいです。
食材以外でもクオリティにはこだわりたいです。買うか買わないかは需要と値段の兼合いで判断します。その値段で買うほど必要なのかどうか。最近は持ち物を減らそうと選考基準が上がったので、よほど欲しくなければ買いません。その判断さえブレなければ後悔することはありません。
やたらと値切りもしません。以前ある職人さんが
「値切られてばかりでやる気が起きない」
とぼやいていました。厳選された材料や職人さんの技量を無視して買い叩かれたのなら無理もありません。正当に評価して販売してくれる見識のある店がもっと増えたらいいですね。
信頼のおける店で満足できるいい買い物をしたいものです。
それではまた。ありがとうございました。