はしるおうち〜取捨選択の日々〜

キャンピングカー生活を目指して生活のコンパクト化をしていきます。

花の記憶

人混みを離れて息苦しさのあまりマスクをはずしたら、沈丁花の香りがしました。春ですね。

春が訪れるたびに記憶の中に広がる景色があります。幼いころ住んでた団地の4階のベランダから見下ろす広い広い菜の花畑です。春風に吹かれ大きく波打つ黄色いじゅうたんのようでいつまでも飽きずに眺めていました。昔は至るところに菜の花畑やれんげ畑がありました。子供の頃は土の香りの中で遊んでいました。

今は街にはもう大きな畑は無くなってしまいましたが、あちらこちらの小さな植え込みから季節の香りが流れてきます。今は沈丁花ツツジにサツキ、梅雨入りの頃はくちなし、夏の暑さがおさまるとキンモクセイ。香りがするたびに香りの発信元を探すのが楽しみになっています。

野に咲く花は大好きですが、家に生花は置いていません。一時は部屋に花を生けていたのですが、わたしは花を枯らすブラウンフィンガーの持ち主らしく、すぐダメにしてしまいました(サボテンすら枯らす私💧)。枯れてゆく花を見るのもそれを棄てるのも嫌なのでもう部屋に生花は飾っていません。せめてこれくらいはとデュフューザーのボトルに造花をさして飾っています。

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ドライフラワーもいつか誰かがつぶやいた「花のミイラだよね」の一言で愛でることができなくなってしまいました。つくづく植物とはご縁がないようです。

「花は人の悪い気を吸い取ってくれるのよ」

誰かが言っていましたっけ。私にはそんなことしなくていいからすれ違ったときに季節の香りを届けておくれ。

それではまた。ありがとうございました。