はしるおうち〜取捨選択の日々〜

キャンピングカー生活を目指して生活のコンパクト化をしていきます。

Don't sleep through life!

先日、高学歴を売りにしているある漫才コンビの話を聞きました。とても仲のいいコンビなのですが、ただそれだけではなくお互いの役割をちゃんと考えて活動しているのです。

国立大学を卒業した相方をどうプロデュースしたら芸人として活きてくるか、そしてその戦略をきちんと理解してどう動いたら最大限に発揮できるかを二人が絶妙なコンビネーションでやっているのです。絶大なるお互いの理解と信頼が無ければできないことです。この二人すごいなぁと感心してしまいました。

それも高学歴ゆえだと言われそうですが、本当にそれだけでしょうか。

ヒッチコックの映画「ロープ」では成績優秀な青年たちが自分達の優位を示すためだけに友人を殺害してしまいます。実際にユダヤ人の青年たちが起こした事件がモチーフになっているそうですが、この映画の中の二人は通いの家政婦ですらその不自然さに気付くほどのお粗末な犯行を自信満々に進めていきます。学術優秀であるはずの二人に何が欠如していたのでしょう。

一つの思想に固執してあらゆる方向から物事を考えることをしなかった二人。様々な可能性を見つけられる柔軟さを持ち合わせていたら彼らは愚かな殺人者にはならなかったと思います。

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かつて受験戦争なるものが勃発して詰め込み教育が横行していた時期もありました。思えばあの頃たくさんの人が、考えることをやめていたのかもしれません。

「いい学校に行っていい会社に入れば生涯安泰」などという根拠のないことを皆信じていましたが、その後それが間違いだと思い知るのにさほど時間はかかりませんでした。学校の机で教わったことだけで渡り合えるほど世の中甘くありません。社会では教科書に載っていない想定外な出来事が日常的に起こるのです。

もちろん学校で優秀な成績をおさめることは誰にでもできることではないすごいことです。

せっかく苦労して積み重ねた学歴を自己満足だけに終わらせることはしない欲しいですね。

ドラマなどで時々「最悪な事態の可能性も考えておけ」というセリフがあります。それは最悪なことを考えて悲観しろということではなく、その最悪な事態に対処する方法を事前に考えておけという意味だと思います。

どんな最悪な事態でも何処かしらに必ず突破口があるはずです。行き当たりばったりではなくきちんと考えて進んでいけばさほど困難なことではないかと思います。

「考えた事もなかったこと」が蔓延している世の中に今回のコロナ騒動はいろいろなことを考えるきっかけをくれたのかもしれません。

それではまた。ありがとうございました。